外観

 木喰の里微笑館 

 身延町丸畑は国道300号から、さらに山あいの道を約2q。家々は山の斜面にへばり付くように建っている。
 享保3年(1716)生まれ、出家して、56歳で日本回国の心願をたて、93歳で没するまで北は北海道から南は九州まで日本全国を遍歴、千数百体にのぼる“微笑仏”を彫り残したという木喰上人のふるさとだ。
 “微笑仏(びしょうぶつ)”とも“木喰仏”ともいわれる仏像は、その素朴でおだやかな笑顔、天衣無縫ともいえる表情が見る人の心をとらえて離さない。
 「木喰の里 微笑館」は、昭和61年6月5日に開館。木喰上人に関する古文書や微笑仏などを展示している。
 まず正面を入って左側の展示室には木喰上人の手になる十一面観音や、千手観音、子安観音、十王坐像などのレプリカのほか、上人88歳のときに著した自叙伝ともいえる「四国堂心願鏡」をはじめ「南無阿弥陀仏国々御宿帳」「四国八十八ヵ所詠歌」「四国三十三ヵ所御詠歌集」「納経帳」「西国四国巡礼手引」「光明仏御堂建立勧化帳」などの古文書類、「背負櫃」、全国各地の「微笑仏」の写真パネル約20点などが展示してある。
 右手奥のビデオ鑑賞室では下部町教育委員会制作の約15分間のビデオで、木喰上人の足跡をたどることもできる。
 また、右側の展示室には版画家や写真家から寄贈された版画、写真パネルなどが展示してある。

展示風景

入館料 一般210円(160円)、小・中学生100円(80円)
()内は20人以上の団体
開館時間 3月〜11月 午前9時〜午後5時
12月〜2月 午前10時〜午後4時
休館日 水曜日、祝日の翌日、年末年始
駐車場 20台
交通機関 JR身延線下部駅から車で15分
住所
電話番号
山梨県南巨摩郡身延町北川2855
0556(36)0753

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