外観

 昇仙峡 影絵の森美術館 

 春の新緑、 秋の紅葉など天下の名勝・昇仙峡の仙娥(せんが)滝上流、 新静観橋のふもとに平成4年7月、 世界でも珍しい影絵原画美術館として開館した。
 正面入口を入ると、 地下への階段がある。 影絵は暗い場所でもっともその美しさを発揮するという配慮から、 展示室を地下に設けたからだ。
 外部からの光をシャットアウトした展示場の壁面には、 後ろからの照明を受け真っ赤な夕焼けに染まった空をバックにした風景や、 赤や黄色の帽子をかぶったこびと、 人魚などがくっきりと浮かび出し、 ファンタジックな雰囲気をかもしだしている。
 展示されているのは1953年から朝日新聞の日曜版に連載するなど世界的な影絵の巨匠・藤城清治氏の作品。 同館自体も氏が自ら監修設計した。 作品は120点を収蔵、 その中から55点を展示、 1年間展示したら2年は保存するというローテーションで展示替えをしている。
 また、 第2展示室には“裸の大将”で知られる放浪の天才画家・山下清の 「日本平よりの富士」 「長岡の花火」 「グラバー邸」(いずれも版画)などの作品約20点、 第3展示場には大きくつぶらな瞳、 長いまつ毛、 夢見がちな愁いを含んだ表情の美人画で、 大正ロマンの代名詞といわれる竹久夢二の 「黒船屋」 「秋」 などの作品20点(レプリカ)が常設展示してある。
 同館では 「光と影のコントラスト、 そのファンタジックな美しさには、 だれもが驚いてくれる。そして何回訪れても、そのたびに新鮮な感動を覚えてもらえる」といっている。

展示風景

「笠地蔵」


入館料 一般900(750)円 中高生600(500)円
小学生500(400)円 園児300(無料)円
( )は、障害者手帳をお持ちの人の料金
開館時間 午前9時〜午後5時
休館日 年中無休
駐車場 50台
交通機関 JR中央線甲府駅から昇仙峡影絵美術館行きバスで40分/
中央自動車甲府昭和ICから車で30分
住所
電話番号
山梨県甲府市高成町1035-2
055(287)2511

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