外観

  美枝きもの資料館  

 日本女性の装いの美しさを表現した「きもの」。江戸時代から昭和までのきもの約1万点が収集されている。東京日本橋で衣料問屋を経営している上田嘉一朗商店の上田美枝社長が、昭和53年に、西八代郡下部町・久那土小学校北隣の「三沢瀧祭社」境内に設立した。
 全国各地の取引先の協力を得て、秘蔵されてきた古い嫁入り衣裳や礼装、子どもの祝い着、自給自足の生活のなかで糸を紡ぎ、織り、着継がれた仕事着、農作業着など貴重なきものコレクションを一般公開している。
 同資料館では、季節ごとに展示品を入れ替えている。
 十二単(ひとえ)や袿袴(うちきばかま)など宮中の衣裳も展示。明治以後は大禮や慶事など特別な儀式の場で用いられた小袖、打掛けは、武家や民家のものとは違って、赤、黒、紫などの濃い無地にししゅうで模様を表現。きものの流行とはまったく関係のない、宮中独自の衣裳も収蔵。
 このほか、新作きものとして、仕立て直しができる「裁ち目なしきもの」、着やすく動きやすい「上下二部式きもの」、「レースの打掛け」や各時代を象徴した衣裳を二分の一に縮小した雛形も数100点に及んでいる。全国でも唯一の和装、和裁技術を集大成した資料館である。

展示風景

入館料 500円
開館時間 午前10時〜午後4時
休館日 月曜日、9月11日〜30日、
12月21日〜3月9日
駐車場 10台
交通機関 JR身延線久那土駅から徒歩15分/
中央自動車道甲府南ICから25分
住所
電話番号
山梨県南巨摩郡身延町三沢
0556(37)0003

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