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メルシャン ワイン資料館
山梨県甲州市勝沼町下岩崎1110
TEL.0553(44)1011
入館料
無料
開館時間
午前10時〜午後4時30分
休館日
火曜日および年末年始
※シャトー・メルシャン勝沼ワイナリーの営業日に準ずる(詳細は下記「LINK」から公式ホームページで確認)
交通機関
JR中央本線勝沼ぶどう郷駅から車で約8分、塩山駅から車で約10分/中央自動車道勝沼ICから約5分
駐車場
普通車40台 大型バス6台
(シャトー・メルシャン勝沼ワイナリー駐車場)



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 シャトー・メルシャン勝沼ワイナリーから徒歩3分、ブドウ畑に囲まれたワイン資料館は建物自体が一つの文化財だ。
 もともとは1904年に建てられた「宮崎第二醸造所」。現存する日本最古の木造のワイン醸造所で、外観は“お蔵”だが内部は西洋式の工法で建てられている。1961年まで使用され、74年に修復し、ワインづくり約140年の歴史と先駆者の業績を記念して資料館とした。館内には当時使われていたままの水車やワイン造りの道具、機器類が展示されているほか、日本のワインづくりの軌跡と功績がパネルで紹介されている。
 日本のワインの夜明けは1877年、大日本山梨葡萄酒会社の創立と高野正誠、土屋龍憲という2人の青年によるフランス伝習に始まる。同館には、この2人の盟約書や、熱意が伝わる往復記録も展示されている。また、高野家の蔵から発見された現存する日本最古のワイン2本が、ワイン樽を使ったショーケースに並ぶ。
 同様に渡仏を希望した宮崎光太郎は、その希望はかなえられなかったものの、創世期のワインの販路拡大に力を尽くした。宮崎はのちに大日本山梨葡萄酒会社の経営を受け継ぎ、1888年、東京にワイン販売の専門店「甲斐産商店」を開業し、「甲斐産葡萄酒」のラベルを貼って販売する。1892年、祝村の私邸内に「宮崎第一醸造所」を開設し、500石(約90キロリットル)のワイン醸造と、ブドウ粕を使ったブランデーの蒸留も開始した。さらに、1904年には「宮崎第二醸造所」を新設した。その第二醸造所がこの資料館であり、ワイン造りは三楽オーシャンなどを経てメルシャンに受け継がれる。
 1997年11月、文化財保護法の改正で、新たに文化財登録制度が導入され、県内から4ヵ所の、明治から大正にかけて建てられた建造物が登録された。同館はそのうちの1つ。資料館だが、貯蔵庫としても使用されていて、展示物とともに19の樽が置かれ、約7万本分のワインが眠っている。
 また、2020年6月、「日本ワイン140年史」が日本遺産に内定し、構成文化財32件のうちの一つに、シャトー・メルシャンワイン資料館収蔵品が含まれている。
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