外観

 武川民俗資料館 

 大武川の扇状地の肥沃な大地に育まれるご存知・武川米。 そのコメづくりの歴史を彷彿(ほうふつ)させる農機具類をはじめ、 武川の幅広い民俗資料を展示しているのが武川民俗資料館である。
 同資料館は昭和58年4月の開設。 鉄筋コンクリート平屋建。 面積約200平方m 入口の、 大釜をのせた米俵が“コメどころ”をアピールしている。
 武川米は武田家の始祖といわれる武田太郎信義時代、 その同族である青木、 柳沢、 山高、 入戸野(にっとの)、 円野教来石の武川衆が、 領土内で生産される米に名付けたのが由来。 元来、 北は白州から南は御勅使(みだい)川までの釜無川右岸で生産された総称で、 関東屈指のコメの産地として知られてきた。
 こうした歴史をしのばせるのが各種農機具。 主に明治以降に限られるが、 とくに通称 「田ころがし」 といわれ昭和初期まで使われていた木製除草機の展示数が多い。 ほかに木製の鋤(すき)、 冬期、 霜で盛り上がった土をたたいて固める「くれうち」 のほか、 農作業時、 農民が弁当箱として使用したという珍しい 「めんぱ」 も展示されている。 種類は楕円形、 円形があり、 2食分収めた 「めんぱ」 もあったという。 また田を鋤(す)く馬の鞍や 「はも」 など馬具類も多い。
 農機具以外では、 古文書、 古銭、 箪笥(たんす)、 大正から昭和初期の教科書。 さらには江戸時代から明治初期とみられる婚礼用の衣服や、 花嫁を乗せた駕籠(かご)など、 文字通り明治、 大正、 昭和三代の村民の暮らしぶりをうかがわせる民俗資料が展示されている。

展示風景

入館料 無料
開館時間 午前9時〜午後4時
休館日 土、日曜日。祭日。
12月29日〜1月3日
駐車場 約20台
交通機関 JR中央本線日野春駅から車で5分/
住所
電話番号
山梨県北杜市武川町三吹
0551(26)3568

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