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ただひたすらに画布に向かう超俗的な生活の中で、生涯にわたり油絵、版画など約2,500点の作品を残したオノサト・トシノブ(1912〜1986)。「丸」をモチーフに『普遍的な実在としての絵画』を生涯追求し続け、円を描く抽象画家の先駆者として日本洋画界に異彩を放つ。1963年、日本国際美術展最優秀賞受賞。翌年、グッゲンハイム国際展、ヴェネツィア・ビエンナーレへの出展などを通じ国際的にも評価を得る。 初期の典型的な「丸」から幾何学的形態へ移り、複雑化を極め、晩年には大胆かつ明快な表現に昇華していった。その画風は一点の翳りも不安もなく、明朗で力強い。 1998年に開館した須玉美術館では、オノサト・トシノブの作品を中心に、菅井汲(1919〜1996)、宇治山哲平(1910〜1986)、靉嘔(あいおう)氏、北野敏美氏らの現代絵画を収集、展示している。日本画家の重鎮・大森運夫氏の素描画コレクションも充実している。 建物は小さな中庭を中心に「円」で構成されている。展示室の作品は年4回テーマを変え展示替えし、所蔵品以外の作品を集めた企画展示も開催している。これまでに「オノサト・トシノブ展・輝き続ける真昼の絵画」「刻印された光と影と、あるいは風化する記憶・北野敏美版画展」などを開いた。 美 ほかに岡田茂吉の書画を常時公開している特別展示室やミュージアムショップ、ラウンジもある。 また、館ではアート作品を創作できるワークショップも開催し、気軽に美術に触れる機会を設け、広く文化の普及、交流の場となっている。 「円80 C-B」(1965年) |
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